ＥＵの岐路ー行きづまりの理由

ＥＵは結成以来の低迷と危機を迎えている。平和なヨーロッパ世界とひいては全世界の平和の実現を目指し出発したが、その後の各加盟国の経済の進捗によって、今危機が来ている。最初の考え方は経済の弱い国も参加することによって改善して行き、平均的レベルに近づいて行くだろうという判断の上に出発した。
この時に、ＥＵ加盟国全体を見渡して、統合的な経済管理の理論のないまま出発した。その理由は世界人類学的な見地、宗教も含めて世界文化人類学な見地がなかったことによる。発足後もその方向への進展はなく、現在に到っている。経済を伸ばせなかった国が重荷になって、一層評価は下がっている。一度理想を掲げた以上、個別経済に戻る等の後戻りはできないだろう。それを打開するのは、先ずＥＵ内の全経済世界を実現させる見直しを行うべきである。更に全世界経済、文化の基本認識の体系を構築するべきである。