長嶋茂雄さんは日本一のプロ野球選手

長嶋茂雄さんの現役時代は、現在のプロ野球選手にはない「野球」というスポーツそのものを背負った人だった。一つのプレー、一つの打席が意味のある一挙一動が注目された選手だった。７０年のプロ野球の歴史に例のないプレーヤーだった。後に王選手と比較して、「人気の長嶋、記録の王」のような言葉がマスコミに現われたが、この言葉は、書いた人は両者を立てようとして書いたつもりだろうが、この言葉は両者を傷つける言葉だった。それでは王選手には人気がないのか？、長嶋選手には傑出した記録がないのか？答は両者ともノーである。記録とは何かを、もう少し注意して考えれば解る事であるが、野球の記録の記録項目は記録＜データ＞をとるために必要な項目別に記録が取られるが、ゲームの中で生きた記録は記録されない。例えば９回２アウトからの出塁率、打率、その他、又、守備範囲の広さ＜守備の苦手な選手は守備範囲は狭く、記録上はヒットになる＞等、もう少しデータをよく分析すれば、長嶋選手の日本一は証明されるだろう。自チームがリードされていて、９回を迎えた時の出塁率は過去、現在のプロ野球選手の中で長嶋さんを越える人はいない。イチロー選手も達していない。長嶋さんにとってグラウンドに立つ事は野球というスポーツのそのものなのだ。