民主党の勝利ー政権担当能力は本物か

民主党は１３年前、鳩山氏と管氏が立ち上げた党である。以来１３年間、日本の政治の経験者であり当事者である。２００２年に小沢一郎氏の自由党が合流する。その間多くの曲折を経て、今日になっているが、経験した多くのことが政治家としての知恵として蓄積されている。内部の経験と外部との経験を持っているが、特筆するのは民主主義に対する考え方である。この数年の国会運営は野党としての痛みを経験したことが、民主主義に対する確たるものを作り上げたようだ。強行採決、３分の２多数採決等、現代民主主義の根幹をなす問題に真剣に対応した経験を持つ。前原副代表、枝野、原口、各氏を始めとする若手議員の成長が見られる。
今後、何か問題に突き当たれば、この５年間の経験に照らし合わせ、人の意見は十分に聞く粘り強さが政治家に課せられた方法だと思えばよい。
構成代議士は新旧、旧政党の寄り合いであるが、今後は政治家への願望を持つ人達への道を解放して人材を多く育てるシステムを考案するべきであろう。旧態は改革して、新しい政治のあり方を示し、有権者の信頼を育てなければならない。公開討論会など重要な有権者の意志を知る手段であり、有権者と共に進む場所になるだろう。

今後の問題は実際の行政と法律を施行する公務員(特に中央)の行動を早く機能的に掌握し、考え方を理解し、改革を指導できるかに掛っている。
又、有能な民間人を活用して、日本全体を政治改革に運ぶことも必要である。